2010年02月04日
Ubuntuで、D945GCLF2オンボードNICを正しく認識させる (1)
D510MOがなかなか良いので、Linuxサーバ側も入れ替えようかと考えています。
現在はD945GCLF2を使用していますが、オンボードNICでエラーが頻発するためPCIにIntel製NICを挿して使用していました。
http://blog.livedoor.jp/abm55608/archives/704695.html
ただファンレスのマザーに交換するにあたっては排熱が心配どころ。少しでもケース内の障害物は取り除いておきたいところです。
そこでオンボードNICをきちんと使用できるようにしようと挑戦し、うまくいきましたのでメモです。
手順は、
- RTL8111用のドライバをインストールする。
- 再起動しても正しいドライバを使用するように設定する。
- カーネルアップデートがあっても正しいドライバを使用するように設定する。
といった感じになります。
なお、Ubuntu8.04からアップデートしながら使用しているサーバと、Ubuntu9.10を新たにインストールしたものとの両方でうまくいったことを補足しておきます。
本日のカーネルアップデートを適用したところ、うまくいきませんでした。(2010.2.5)
(1) RTL8111用のドライバをインストールする。
- まずはRealtekのサイトからドライバのソースを落としてきます。
トップページ > ダウンロードセンター > ネットワーク向けIC > Network Interface Controllers > 10/100/1000M Gigabit Ethernet > PCI Express > Software と辿り、LINUX driver for kernel 2.6.x and 2.4.x (Support x86 and x64)(ファイル名r8168-8.016.00.tar.bz2)をダウンロードしてきます。
(今日現在のバージョンは 8.016.00 です。)
- 開発環境を整えます。
現在使用しているカーネルバージョンを確認し、必要なものをインストールしていきます。
私の場合は 2.6.31-17 の pae 版でした。
# apt-get install build-essential
# apt-get install kernel-package
# apt-get install linux-headers-2.6.31-17-generic-pae - 落としてきたドライバを解凍してインストール。
# tar xvf r8168-8.016.00.tar.bz2
# cd r8168-8.016.00
# make clean modules
# make install - 間違って使用されているr8169を削除し、インストールしたr8168を認識させます。
# depmod -a
# rmmod r8169 mii
# modprobe r8168 - ネットワークを再起動します。
# /etc/init.d/networking restart
これで正しいドライバ r8168 が使用されているはずです。確認します。
# lsmod | grep r816
で r8168 が表示され、かつ r8169 が表示されなければOKです。
「Ubuntuで、D945GCLF2オンボードNICを正しく認識させる (2)」に続く。
……はず。