2010年09月17日
起動時の自動マウントで障害
主にWINSサーバ用としてのSambaを運用しているサーバを、先日Ubuntu10.04にアップデートしました。
その後特に問題もなく稼働していましたが、メンテの際、営業時間中にうっかり再起動をかけてしまいました。
通常であればせいぜい2分ほどで復帰しますので、特に問題は起こらないはずだったんですが、何故かまともに起動せず、WINSサーバ不稼働により業務に紙使用を来してしまいました。
コンソールをのぞいてみたり、強制再起動してみたりしているうちに、10分ほどで正常稼働し大事にはなりませんでしたが、いったい何だったかを備忘録として記述しておきます。
判ってしまえば実に簡単な話ですが…。
実はネットワーク内にNASが存在しています。これは管理の都合上市販品を使用しているんですが、この中のネットワークドライブをUbuntuサーバにマウントして使っています。
どうやら、Ubuntuを10.04にアップデートしたことにより起動が速くなり、ネットワークリンクが確立する前に自動マウントを試みている様子。ここでリソースを食うのが、起動途中で立ち往生する原因のようです。
そこで対処として、ネットワーク確立後にマウントを試みるように設定します。
先ずfstabを編集し、オプションに自動マウントしないための"noauto"を追加します。
"noauto"オプションをつけるのは、設定をfstabに残すことにより管理をし易くする為です。
# vi /etc/fstab
//NAS/共有フォルダ /mnt/NAS.共有フォルダ cifs password=********,username=********,iocharset=utf8,ro,noauto 0 0
次に、/etc/network/if-up.d/ の下に適当なファイルを作り、マウント用スクリプトを記述します。
# cd /etc/network/if-up.d/
# vi netowrk.mount.sh
/bin/mount /mnt/NAS.共有フォルダ
これで再起動すれば、きちんと起動するようになりました。
NASの認証に時間がかかるのは、また別の問題。^^
サーバ用に本気でお勧め。