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2011年02月03日

新しいHDDにLinuxシステムを移行する

まいどまいど御無沙汰です。
今日はUbuntu-Serverのシステムを新しいHDDに移行する話です。

これまでは1TBのHDDのうち、20GBがシステム、1GB弱ほどのSwap、残った全てが /home (=データストレージ)、といったパーティション分けで使ってきました。

稼働し始めてから2年と少し経っていますが、しばらく前から残容量をやりくりしないといけないようになり、さらにここに来てデータトラブルが出てきたことから、2TBHDDへ移行することにしました。

もともと1TBのHDDに対して1TBのHDDをバックアップ用として使用していますので、今回も2TBのHDDを2台買ってきました。
買ったのはWD20EARS。2TBで8,000円とはいい時代になったもんですね。

結構色々苦労しましたが、大きな問題点として

  1. grub のインストール
  2. Advanced Format に関する問題

の二つがありました。
本当は苦労話を書きたいところですが、書いているうちに飽きてくると思うので、次同じことを行なうときの為のメモのみを。

実際には上記2は後から改めて対処してますので、HDDの移行は2回行なってたりします。


1. 新しいHDDにパーティションを作る。

Advanced Format の問題がありますので、セクタ単位(?)で手動で切っていきます。

# fdisk /dev/sdb

Command (m for help): n
Command action
   e   extended
   p   primary partition (1-4)
p
Partition number (1-4): 1
First sector (63-3907029167, default 63): 2048
Last sector or +size or +sizeM or +sizeK (2048-3907029167, default 3907029167): 41943103

Command (m for help): n
Command action
   e   extended
   p   primary partition (1-4)
p
Partition number (1-4): 2
First sector (63-3907029167, default 63): 41943104
Last sector or +size or +sizeM or +sizeK (41943104-3907029167, default 3907029167): 3902834855

Command (m for help): n
Command action
   e   extended
   p   primary partition (1-4)
p
Partition number (1-4): 3
First sector (63-3907029167, default 63): 3902834856
Last sector or +size or +sizeM or +sizeK (3902834856-3907029167, default 3907029167): <CR>
Using default value 3907029167

Command (m for help): w

2. grubのインストール

色々調べて試してみたものの、結局うまくインストールできませんでした。仕方ないので、さっき作ったパーティションにOSをクリーンインストールしました。インストールの最後に行なわれるgrubインストールの為だけに。(^^)

うまくいけばそれでいいのさっ。

3. /homeのコピー

これはrsyncを使いました。
サーバはなるべく止めたくないので

  1. rsyncで全てをコピー
  2. メールサーバ関連、Samba関連等を全て止めてからrsyncで差分コピー

という2段仕込みにしました。

4. システムのコピー

grubの為にCDからインストールしたシステムパーティションの中身を全て削除してから、コピー先のフォルダにて

# /sbin/dump -0f - /dev/hda1 2>> (ログファイル) | restore -rf -

としてコピー。

このままですと起動時にマウント失敗しますので、/etc/fstab のマウントドライブを /dev/sda 等に替えておきます。

5. update-grub

起動時の呼び出しドライブ情報と、実際に呼び出されるドライブの情報との整合性がとれていない為、このままでは起動できません。

一番簡単なのは、インストールCDから起動し、レスキューモードからupdate-grubすることだと思います。
何も考えなくても、これだけでうまく調整してくれる様です。

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これでうまくいくはずです。

ついさっき終わったばかりの作業を書いているので、たぶん抜けはないかと…。
また次に、もっと容量を、となる時にはパーティション等で苦労しそうです。


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いつの間にか新しいのが出てたようです。

 



abm55608 at 18:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年01月31日

Intel D510MO

稼働サーバのうち2台にD945GCLF2を使用しています。
それぞれLinux(Ubuntu-server)とWindowsXPで稼働させていますが、能力的には充分満足しています。

しかし唯一の問題が「騒音」です。
チップセット冷却ファンが4cmファンで結構五月蠅いわ、すぐ壊れるわで、少々頭を痛めていました。

そこで登場したIntelの新AtomボードD510MO
グラフィックがCPUに統合されたとか色々あるそうですが、大事なのはファンレスになったことと消費電力の低下が見込めることの2点です。
普通なら指を咥えてみているだけの所ですが、今回はちょっとした次第で乗り換えることにしました。乗り換えはWindowsの方で行ないました。

乗り換え方法は単に「マザー交換」のみです。
マザーを交換して起動すると次々「新しいハードウエア」が検出され、ドライバのインストールを促してきます。しかしこの段階ではマウスもキーボードも効かないのでどうにも出来ません。
仕方ないので再起動しようとするのですが、キーボードは効かない上にサーバ用途のため電源ボタンを無反応に設定していたままだったため、仕方なくHDDが落ち着くのを待って、リセットボタンの使用となりました。

5回くらい再起動を繰り返したところでキーボードが使えるようになり、その後はスムースに移行作業は進みました。

載せ替えにあたり問題点が一つ。
HDDアクセスランプが点灯したままになるというトラブルに見舞われました。
LED以外の結線を全て外し、一つづつ結線しながら確認したところ、ケースUSB端子の接続を、「Front Panel USB with Flash Drive Support」に接続するとこの症状になることがわかりました。

ケースのUSB端子なんて延長コードくらいにしか思ってなかったので、ちょっと意外でした。

 

さて、載せ替えの成果です。

  1. 騒音
    さすがファンレスです。無音です。(当たり前 ^^)
  2. 消費電力
    350WのUPSを使用しているのですが、この負荷が11%程だったのが6%程まで下がりました。
    40W近かった消費電力が20W近くまで下がったと見ていいのだと思います。
  3. 温度
    交換前のCPU温度は50℃近くありました。
    交換後のCPU温度はHWMonitorで25℃程度と表示されています。さすがに低すぎる数値であり正確な表示ではないと思いますが、ケースファンから吐き出される風は以前と比べ明らかに冷たくなっています。

    (なぜかキャプチャがうまくいかないので画像はありません)

ほぼパーフェクトです。
Linux側も載せ替えたいですね。



abm55608 at 18:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)